「「浸水した高級タワマン」を、売るに売れない30代男性の苦悩」から考えるタワマンの価値
こんにちわ、JD神谷です。
経済関連の気になったニュースを見つけました。
タワマンの価値はセキュリティだと思うのですが、注目を集める居住用の物件は微妙だなと思いました。
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武蔵小杉の「浸水した高級タワマン」を、売るに売れない30代男性の苦悩
概要:
・武蔵小杉の「浸水した高級タワマン」との烙印を押され売却値段が下がっている
・30代男性は超個人的な理由で困っている
※「武蔵小杉(むさしこすぎ)のタワマン」とは、
関東地方/神奈川県にある多摩川沿いのタワーマンション(略してタワマン)群である。「むさこ」などの愛称でよばれているが、立地や利便性が特に良いわけでもない。タワマン=芸能人が住んでそうなイメージがあるが、一般向けの物件である。
この記事が経済ニュースのトップに出てきていたので、つい読んでしまいましたが9割近くが30代男性の苦悩が描かれており、経済はあまり関係のない記事でした。突っ込みどころが二点あります。
①居住用マンションが購入時より高く売れることはない
②「セキュリティの低さ」が物件の価値をさらに下げている
<①居住用マンションが購入時より高く売れることはない>
不動産投資の書籍を読んだり話を聞いたりすると、買った時より高く売って儲けるといった話をよく目にしまし、よく聞きます。「ない話ではない」けれども、通常は不動産の価値は減価償却といって一定額ずつ下がっていくし、建築構造によって償却年数が決まっているので、よほどのことがない限り、購入前より高く売れる理屈はないのです。
記事の中にもシレっと書いてありますが、インフレが起こる(お金の価値が下がる)場合は別です。お金の価値が下がれば、相対的に物件の値段が上がって見えるというわけです。デフォルトしたら国の借金がゼロになるみたいな理屈ですね。戦後から高度経済成長にかけてはインフレが起こったため、50年前くらいに実際、不動産が高く売れる現象があったようですよ。
<②セキュリティの低さが問題が物件の価値をさらに下げている>
タワーマンションの1番の価値はセキュリティです。セキュリティとは、設備的な話もありますが、この記事のようにメディアに情報を流すような人がいる点が危ういです。一般向けのマンションなので仕方ないことですが、注目を集めて面白おかしく扱った時点でタワマンのセキュリティは低いと言えるでしょう。この記事の30代男性が実在するかどうかはわかりませんが、情報化社会において内情を喋るような人たちと一緒に住むのはかなり危険だと思うわけですね。
「どんな人たちが住んでいるか?」はタワーマンションでなくても、住むかどうかを決める1番のポイントになるのではないかなと思います。
九州工業大学 OB会TOKYO
JD神谷